腸がすべて 【著者】フランク・ラポルト=アダムスキー
森敦子 訳
医学博士/澤田肝臓・消化器内科クリニック院長 澤田幸男 監修
【発行書】東洋経済新報社
著書【腸がすべて】を読んでの感想文です
「腸がすべて」そう、人の体は腸がすべての影響で出来ているという内容です
体の細胞レベルでどのようなことが起きて体がつくられているかという内容ではなく、「第2の脳」とも言われる腸がひとの健康や病気の予防・精神的な悩みやダイエットなどの悩み
すべてにおいて腸が関わっているという内容の本です
まずこの本を読むことで、
①健康や病気について悩みがある
②精神的なストレスを日々感じている
③いくらダイエットをしてもうまくいかない
④もう30代後半だし、そろそろ自分の体が心配
このような方の悩みを解決するきっかけとなるでしょう
それでは早速いきましょう
腸の基本的な流れを理解しよう
消化管と呼ばれている腸は、みなさんご存知の様に管のようになっています
腸の主な仕事としては口から食べたものを良い栄養素と有毒な物質に分けて、栄養を体内に取り入れる働きと有毒な物質を体外へ運ぶ働きがあります
この働きについてはみなさん普段から意識をされているかと思います
では、腸が汚れていたり汚れが原因で腸が詰まっているということはどれだけの人が意識出来ているでしょうか
例えば、生ゴミを数日間放置した時の生ゴミの状況を想像してみてください
腐敗して匂いがきつくなっているかと思います
腸の機能が低下すると同じような状況が腸内で起きているのです
腸の機能は体にとってとても大切な働きをしていることを意識することが大事です
アダムスキー式腸活法とは
腸内が詰まると食べ物が発酵・腐敗などをするリスクがあることは、お分かり頂けたと思います
腸内の詰まりを予防する食事法で「腸がすべて」とある様に消化管に着目した「腸の掃除」のために生み出されたのが【アダムスキー式腸活法】です
腸内が詰まり食べ物が腐敗することで腸内全体が汚れ体の至る所で異変が起きてきます
その汚れを剥がす手段となるのがアダムスキー式腸活法です
腸が汚れで詰まっていると、良い栄養素を取り入れてもうまく吸収されずに効果を得られることはありません
まずは、腸の汚れを剥がしていきましょう
著者のフランク・ラポルト=アダムスキーはこの腸活方を活用することで数ヶ月で読者の悩みを解決できると自信を持って案内しております
期待できるメリット
期待できるメリットとしては、健康の改善・便の悩みの改善・アレルギーの対策や免疫力が高まることにより感情をコントロール出来るようになる
以上のようなメリットがあると言われています
ダイエットをして、デトックス効果で悪いものを排出できたと思っていても体調を崩して好調を維持出来ないことや、体や精神的に負担をかけ過ぎて体質改善の実践前よりも悪化している
この様な経験をし悩みを持っている方は多くいらっしゃると思います
この腸活法はそんな悩みを解決できるのではないかと私は思います
まずはしっかりとした正しい食生活で腸をきれいにしていきましょう
腸活の超基本
「健康と食事」いうことをイメージするとどのようなことを思い浮かべるでしょうか
私のイメージ
- ゆっくりと食事をする(よく噛む)
- 栄養の偏りを無くす
- 大食い禁止
- 野菜をしっかり食べる
- 便の調子が良いなどなど
食事はよく噛んで食べなさいと小さい頃からよく言われましたが、多くの著書で「ゆっくりと食事を楽しむ事を意識すると良い」と言われています
私はこのようなことをイメージしましたが本書でも、一部同じ様な内容は書かれていました
専門的な部分だと、果物や非加熱のオイルを意識して摂取することや水は軟水が良いということ
また、食べ物の組み合わせに気をつけるということが必要であるようです
腸活の基本をまとめると
①ゆっくり楽しんで食事をする(仕事をしながら・Youtube見ながらは禁止)
②果物や非加熱オイル(エキストラバージンオリーブオイル)を意識して食べる
③水は軟水がおすすめ
④便の調子を意識する事
⑤食べ物の組み合わせに気をつけて食事をする
ということになります
栄養価の高いものを食べてることだけで、健康面の問題が解決しないということがわかると思います
具体的なアクションプラン
それでは、腸活法の基礎がわかったところで具体的なアクションプランをお伝えします
①消化速度の速い・普通・遅いの3種類に分けた食品の種類の知識をつけよう
※あくまで著者独自の研究・実験に基づいたもの分類です
・ファスト(消化管を30分ほどで通過する)
消化の早い食品
ほぼ全ての果物(アボカド・ココナッツ以外)やドライフルーツやジャム
トマト・かぼちゃ・パプリカ・唐辛子
ハチミツ・メープルシロップ・ヨーグルト・緑茶・フルーツジュースなど
・スロー(消化に8〜10時間かかる)
私たちが摂取している多くはスロー食品となっています
消化の遅い食品
野菜(玉ねぎ・ナスは除く)
穀類のパスタ・パン・米・ピザ・ジャガイモ・さつまいも・さといも・とうもろこし
肉・魚・こんにゃくなどの加工品
ナッツ類や海藻類など
・ニュートラル(一緒に食べた食品の消化スピードを速める)
ファストでもスローでもない食品
油・酢・にんにく・玉ねぎ・ナス・赤ワイン・牛乳・砂糖などなど
②ファストとスローの食品を同時に食べない
ファストとスローの食品は消化のスピードや、胃や腸に届くまでの時間が異なります
著者の研究の結果、消化スピードの違うものを同じ食事内で食べると消化管を下りてくるスピードがとても遅くなり食品の腐敗による病になる可能性が高まるとのこと
ファスト食品とスロー食品は一緒に口にしないようにしましょう(最低でも4時間の間隔をあける)
ニュートラル食材は、ファストでもスローでも一緒に食べて問題なくそれぞれの消化スピードを手助けしてくれる食品です
その特徴から、食材の把握が大変だと感じる方はファストとスローの食材だけ覚えておくのも良いでしょう
③オイルとフルーツを食べる意識をしよう
食事から5時間以上の時間をあけてフルーツやエキストラバージンオーリブオイルを摂取しましょう
フルーツは1日1回、柑橘系を中心に摂取する事がよいとされています
私はというと、仕事に影響が出ないように仕事がある日の15時16時頃にお昼ご飯をしっかりと食べて夜フルーツのみ食べる方法か、お休みの日は昼フルールのみ食べて夜しっかりとゆっくり食事をするかと2つのパターンを作って実践しています
④自分自身の計画を立てる
自分自身で計画を立てて実践しないとふとした時に、アダムスキー式腸活法のルールを破る場面が多くなってくると思います
しかしながら、著者はルール違反している魅力的な料理の誘惑から逃れる唯一の方法として「誘惑に屈すること」としている
著者には体や精神に負荷をかけすぎて行う健康法にはデメリットがあるとの考えが強いのでしょう
食べたい時は食べて良いが、体の中で何が起きてるかは知っておいてほうが良いとのこと
ルールの決め方としては以下の項目を自分の生活に当てはめてどの様な食事をするかを決めてみるのはいかがでしょうか
・「消化の遅い昼食」は「消化の遅い朝食」から5時間以上空けること
・「消化の速い軽食」は「消化の遅い食事」から5時間以上空けること
・「消化の遅い夕食」は「消化の速い軽食」から1時間30分以上空けること
・「消化の遅い昼食」は好みで「消化の速い昼食」に変更OK
引用:腸がすべて 154ページ
まずはこのルールを心がけて、自分の生活に当てはめることを推奨されています
是非1度、自分自身のルーティンを作り試してみてください
最後に著者は、「毎日の小さな習慣を大切にしポジティブなイメージを描き、心を解放することが最高の健康法!」と本書を締めています
まとめ
・腸には良い栄養素を吸収する機能と有毒な物質を体外に運ぶ機能がある
・全ての健康法は、腸の掃除をすることから始めよう【アダムスキー式腸活法】
・体の悩みを数ヶ月で解決へ導く短期間での効果も期待できる
・腸活方を実施する基本項目を意識しよう
・消化速度によって食べる食品をわけ、楽しんで食事をしよう
以上、著書「腸がすべて」では私の感想以外での詳細部分を専門的に研究・実験に基づいて詳しく説明されています
またよくある疑問に対するQ&Aが掲載されていたり、おすすめのメニューレシピがわかりやすく説明されていますので是非手に取って読んでみてください
今日のぐるぐる🌀
腸活はポジティブに楽しんで行おう!